私の映像制作のベースとなるカメラの設定、基本的な編集の考え方についてメモしていきたいと思います。

このベースの考え方を知っておくと、映像制作で必要なカメラやレンズの選び方など用途に合わせて必要なもの、不要なものも見えてくるかと思います。私も撮影依頼をいただいた案件から、イメージした映像を撮るために必要なレンズを選び(足りないものは購入したり)、よりクオリティーの高い映像制作を目指していきたいと思っています。

どんな映像を作りたいかでベースFPSが決まる

FPSとは、1秒あたりのフレーム数(コマ)のことで、一般的に私たちが目にしている映像でわけると

  • スポーツなどの映像・・・60FPS
  • テレビの映像・・・30FPS
  • 映画の映像・・・24FPS

となります。

っということで、どんな映像を作りたいかでベースのFPSが決まってきます。

映画のような映像を作りたい場合はベースFPSは24FPSとなります。

ベースFPSとは、
動画編集ソフトの中で最終的に書き出しするフレーム数のこと

ベースFPSが24fpsの場合

基本的な考え方として、ベースFPSが24fpsの場合は撮影する時のカメラの設定も24fpsにする方が良いんですけど、映像の中で注目させたいところや躍動感を魅せたい時などのスローにしたい場面が出てきます。

そのスローにするためにフレーム(コマ)数の多い設定をすることで、より滑らかなスロー映像にすることができるので、下記のように状況に合わせて設定を行います。

ベース 24fps
撮影FPS243060120240
シャッタースピード1/481/601/1201/2401/480
編集スローモーション80%40%20%10%

ベースのフレーム数が24に対して、撮影フレームが30の場合は1.25倍のフレーム(コマ)数となっているので、編集時の最適なスロー設定は80%となります。同じような要領で撮影時のFPSを60にすると40%、120ですと20%のスロー映像を作ることが出来ます。

要するに全ての撮影したフレームを使うことで、滑らかなスロー映像を作ることができるということになります。

このルールに外れると、1秒あたりの撮影フレームの一部が飛んでしまうので、カクカクする映像になる可能性が出てくるということになります。

ベースFPSが30fpsの場合

ベース 30fps
撮影FPS3060120240
シャッタースピード1/601/1201/2401/480
編集スローモーション50%25%12.5%

ってな感じです。

シャッタースピードについて

シャッタースピードの理想は基本的に撮影FPSの2倍のスピードで撮ると良いとされています。

っということになるとシャッタースピードが固定される訳なので、撮影時の明るさ、レンズによっては対応仕切れない問題が出てきます。具体的な問題っていうのは、明るさの調整が絞り(F値)に頼る必要が出てきます。

絞りに頼る

例えば、暗いところでの撮影では、ガンガンにF値の値を小さくしても、レンズの対応している明るさ(F値)によっては明るくならない場合が出てきます。その次に頼るのがISO感度です。

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ISO感度に頼る

ISO感度を単純に上げれば明るくはなりますが、上げれば上げるほどノイズが発生しやすくなります。

綺麗な映像を撮るためには極力はISO感度はおさえたいので、高感度カメラの性能が欲しくなるし、明るいレンズの必要性を感じるようになってきます。

明るすぎる問題

今度は逆に直射日光の下で撮影する場合に、明るくなりすぎる問題が出てきます。特にシャッタースピードを固定するとなると、その問題に直面します。そこで問題を解消するめに必要になってくるのが、暗いレンズやNDフィルターの存在です。

手っ取り早いのは、NDフィルター(人で言うサングラス)を使うことで解消されますが、明るさは常に一定っていうわけでもないので、そこが難しいところでもあるんですけど、必要に応じてNDフィルター活用も視野に入れるようになってきます。

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まとめ

長々と私なりの設定について書いてきましたが、映像制作においてとても重要な内容かと思うので、参考にしていただけたらと思います。私もまだまだ研究、検証を重ねながら、自分の最適な設定から機材選びなどもしていきたいと思っています。